2012/11/6 BRUFFとの話し合い(1)

以下は2012/11/6に行われた、BRUFF NF FASHION SHOW 2012主催団体との話し合い(1)の簡易議事録の全文です。
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司会:NF事務局長
参加者:NF事務局(NFO)、BRUFF、参加者で計30名程度。
BRUFFから企画の概要の説明⇒NF事務局から企画についての認識の説明⇒参加者から質問の流れ

■BRUFFという団体の概要
BRUFF:大学に入って個人的に服を作っていた。昨年4月、作りためた作品を多くの人に見て欲しいということでFASHON SHOW・展示会を行う団体をたちあげて、去年のNFの時期に行った。去年のショーはほとんど自分の自費と、祖父からの持ち出し。
単 にファッションショーをするだけでなく、プロのひとと一緒に、大学の中に環境を整えようと考えた。去年のファッションショーを行なってすぐ、今年のショー のために動き始めた。partnersというのはほとんど自分の知り合い、関係者や友人の通っている専門学校などである。カンパというかたちで支援をいた だいた代わりに、サイトに広告を載せるなどした。

■NF事務局(以下、NFO)の認識
NFO:NFにおいては企業協賛は禁止。た だ、普段の活動において企業との関係のある団体がNFに参加すること自体は禁止していない。普段関わりがあるからといって、NFへの参加を禁止するのはし ていない。NF以外での関わりについては事務局は関知しない。NF企画に関しては協賛が無いということで、今回のBRUFFもOKした。BRUFFのサイ トに広告が載っていることに関しては、担当者の言葉足らずであり、こちらのミス。そのこと(広告)についてBRUFFに伝えたところ、HPからすぐに削除 していただいた。


■広報・席料について(公平性の観点など)

参加者:今までの説明の中で分かったこともある。(BRUFFのtwitterで)どうして早い時期に日時・場所が設定・広報が開始できたのか。
BRUFF:前年のNF事務局担当との口約束があった。「去年と同じ時間帯・場所でやりたい」ということを伝えていて、それで告知をした。
参加者:(twitterでは)細かい日時を提示していたので、やれなくなる可能性は考えなかった?
BRUFF:気持ちがはやって...去年のショーが終わった時点で次のショーのことを考えていた。
参加者:(それでは、1年前からではなく)半年前から広報をはじめたのは?
BRUFF:明確な日時が決まっていればそれに向かって動くことができる。
参加者:半年くらい前から、動き出したという感じですね。

参加者:席料というのは?時計台前というオープンな空間をお金を使って使用することはどうか?
BRUFF:席料は最初から今の価格。FASHION SHOWにかかる支出を逆算して。
BRUFF:(クスノキ前は)席があるだけで特に区切られているわけではない。通りすがって見るような人たちを排除するつもりはない。模擬店のようなものと同じかと思っていた。
NFO:他の教室などで教室企画があり、それに対して講師のためにお金を徴収して席料を取ることは禁止していない。
参加者:クスノキ前ひろばと、教室というのは空間として差異があるのでは。
BRUFF:教室も何も無いときは誰でも入れるし、一緒なのでは。
参加者:NF本部企画で漫才師を呼んだりしている(お金のかかる)企画もあるが、それはただではないか。
NFO:事務局以外のところは、企業に影響されやすいということがあるので禁止されている。事務局は企業からの要求に流されない積年の立場がある。NF事務局は広告の対価としてお金をいただく以外に、何もしないということを守っている。
参加者:NF事務局でない企画に企業が参入する危険は、企業の金儲けに使われそうだから。'席料'というのはどの発想からくるものだから、違和感があるのではないか。
人たち:ファッションショーを応援したいという気持ちと席料が比例している、という風に見えるが?それを席料の差異で出すというのはどうなのか。人によっては1000円(S席)でも500円(A席)でも大きい。近くで見たくても、お金が払えないひとは?
BRUFF:そういう人はステージの裏でも見ることができる。排除する気持ちはない。便宜的に収支を合わせる必要があり、しかし広告料は禁止されているので席料という形で。
NFO:企業の営利行為と絡んでいない集金活動には制限を加えていない。
NFO:金魚すくいと一緒で、準備の段階でお金もかかるし、それを問題とすることは無い。

■'partner’について

参加者:partnerについて聞きたい。長期的なものか。
BRUFF: バンタン(デザイン研究所)はメンバーのうち数人がダブルスクールで通っていて、長い付き合い。SPINNSは服が好きだから。(自分の服の)ルーツとし て展示会で出したいという打診をしている。NF事務局は椅子を貸してくれないので、いろんな公共施設などを回ったが、借りられなかった。教育委員会、京都 市、KBS京都、京都新聞は椅子を借りるために、後援を結んだ。ハクがつくと思った。
参加者:椅子のために後援してもらっているということであれば、NFのための後援ではないのか。
BRUFF:2012年度のプロジェクトのための後援である。
NF:京都市の後援は、企業協賛ではないものの、企業的な側面があることを考えて、望ましくないと考えている。
BRUFF: 京都市の後援は当日のみ。NFなどの学園祭への後援は原則やらないので、服や芸術の振興に共感するという体で協力する。京都市の発言としては、NFに協力 することは出来ないので、展示会・ワークショップ・WEB発表・ファッションショーへの協賛という形になる。
参加者:そうした「後援」に対するあなたたちの責任というのは?
BRUFF:京都市の文化芸術の振興に貢献することじゃないだろうか。京都市全体として芸術や文化の振興に力を入れている。
参 加者:協賛というだけで、禁止は違うかなと思う。企業の参入禁止の情報だけが先走っている。企業に影響を受けて学生の自由な活動が阻害されることに問題が あると思う。BRUFFはそれに抵触していないのでいいと思う。学生だけで椅子が借りられないことに反省点があると思う。結果的に、権威が学内に関わって いるのは問題があると思う。

参加者:昨年の段階で、内定した?ということについてもう一度聞きたい。NFという場で、大掛かりなことをし ようとするとどうしても支出がかかって、企業後援などが必要であるというのはある種当たり前のことであると思う。NFという場で協賛がつくという形自体が 好ましくないということで、
BRUFF:NFの企画に対して協賛というのをつけようというのは一切思っていなかったので、そういうのは抜きにして考えていた。
参加者:問題意識がなかった?
BRUFF:団体に協賛がつくというのと、NFに対してつくというのは矛盾しない。
参 加者:それはそうだが、NFという場で、長期的だとしても企業の協賛がついている団体が発表の場をもつというのがどうしてもグレーに見られやすく、そうし たことを考えてNFという場でやることを自ら諦め、自分たちで他の場所でファッションショーを企画している団体も結構あるのだが、なぜ今回だけ、口約束と いう形で内定が出ていたのか。
BRUFF:それは自分が「やりたい、やりたい」と先走ってしまったということで...
BRUFF:去年の時点でNFOの担当者とBRUFFの代表が、ショーの成功を喜んで、「やりましょう」と言ってしまったというのが気になっているポイントなのだろうが、それが問題があるということであれば申し訳ないと...
参加者:内実の公表をしたほうがいいと思う。宣伝やpartnerの公表があり、そのあたりがわかりにくかった。NFOとして、スタンスがはっきりしない。(今の状態だと)公平性が保たれているか(NFOに対して)疑問がもたれる。
NFO:企画は通常どおり行われた。手続き的には何ら問題がない。内定内定と言われているが、手続きも通常どおり行われていて、今回のクスノキ前では他団体も全て第一希望の時間にはいれている。
NFO:原則企業の協賛は禁止。連絡してくれたら配慮する。BRUFFへの後援はNFへの後援でないということで問題無いと思っていた。
BRUFF:商業目的でない、企業のバイパスにならない、という条件で行なっているので問題だとは思っていない。
参加者:今回細かく打ち合わせしていなかったからこういう誤解が発生した。今後規定を公表するのか?それとも事例ごとに判断するのか?
NFO:NFOのなかで文章化されたものはない。NF企画と企業などの関連団体の名前を並べるのはやめて欲しい、とは言っていた。BRUFFとしては、HPがNFに特化しているとは考えていなかったので、partnerを載せていた。
BRUFF:誤解をしていた。問題性を認識していなかった。
NFO:担当者の言葉足らずで、申し訳ない。落ち度であったと思う。
参加者:担当者の、ということではなく問題はNFO全体ということになると思うのだが、どうですか。
NFO:企画をサポートすることが自分たちの目的。落ち度は完全にNFO側。誤解が生じないように今後努力していく。
参加者:誤解をこの場でだけ解くのではなく、他に周知するため、NFOからも内実をwebなどで公表すべきでは?
NFO:周知します。
参加者:BRUFFからも公表して欲しい。
参加者:サイトの構造も問題があると思う。あれではNF企画だけのページに企業の広告がのっているようにしか見えない。訂正の必要がある。NF企画がBRUFFのコンテンツのひとつであるということが伝わりにくく、誤解が生まれている。
BRUFF:サイトは他のひとにやってもらっているので、直すのに1ヶ月程度かかってしまう。
BRUFF:メニューから今回の経緯について飛べるようにするとか。
参加者:そういうことでいいのでは。


■ジェンダー的観点(1)

参加者:モデルというのは。
BRUFF:7人男性、28人女性。衣装に合わせて。
参加者;どのように(選んだのか)?
BRUFF:先に(デザイナー5人×7着=)35着に対して35人で行うという形があり、自分であれば、一番自分の服に合う人を選んだ。
参加者:自分の作品を表現してくれるひとを選んだ、ということですね。まあそうですよね。
参加者:広報で、準ミスということだとかを出しているということだが...
BRUFF:モデル紹介は全員行うつもり。ミスコンを是認しているわけではない。モデルもBRUFFのメンバー。たまたまモデル内の数人に、モデルとしての経験でそういうものががあっただけ。
参加者:ミス・ユニヴァース(・ジャパン)というのはモデルとしての経験なのか。
BRUFF:モデルとして(の経験)です。
人たち:ミス・ユニヴァースということや読者モデルが生み出すインパクトのことを考えて見て欲しい。可愛い子みたさに集まる人達が多いかもと思った。宣伝の方法としてそういう風に受け取られかねない...と。
参加者:ミスコンがこれまで京大で行われてなかったということの経緯は把握しているか。ファッションというものが持つ、ジェンダー的抑圧に対する議論がある。 
BRUFF:ファッションがこれまでジェンダーの規定の一部を創りだしてきたということはある。それに対するカウンターとしての表現もあった。各々のデザイナーの持つジェンダー観に対する批評もあって当然。それは各デザイナーが考えるのではないかと思う。
参加者:(デザイナーの方は、)デザイナーとしてどう思うか。
BRUFF:作りたい表現にあう人をモデルとして起用する。
参加者:ファッションショーであるので、ひとを見るのではなく、服を見せるための...ということであれば問題ないと思う。オーディエンスが誤解しないよう、考える必要があるのではないか。
BRUFF:自分はデザイナーで、最近は制作に力をいれていてブログの広報まで目が回っていなかった。もう一度今日の議論を踏まえて考えていきたい。訂正の必要があるならそうする。
参加者:検討してみて下さい。

参加者:今回の議論を反映した説明を、ショーの前に述べるなどはどうか。
BRUFF:検討してみます。


■KGC(Kyodai girls collection)との問題の所在の違い

BRUFF: お願いというか、相談。京大の「ミスコン」について考えるひとたち、の団体名で問題提起をいただいた。スポンサーの点では確かに誤解を招いたが、ジェン ダー的な部分が主眼ではないということだったので、こちらとしてはKGCと同一視されるのは不快というか困る。(そちらとして)疑問が解けたのであれば、 「ミスコン」というアカウント名でBRUFFについて書くことについて、一筆入れて欲しい。
参加者:ここで即答できないのでそれを了承して欲し い。最初にこの団体を立ち上げたとき、ミスコンという問題が性やジェンダーといったことだけでなく、お金の問題が絡むものであるのは、BRUFFさんも 知っていると思う。そうしたことがあって、協賛団体がついているということ、(KGCと)ファッションショーという形式が似通っているということで一緒く たにしてしまったということもある。話しているうちに、誤解もあったと分かったし、そちらの手落ちもあったと思う。ので、...どうしようか。
参加者:持ち帰って、ミーティングをして、疑問点が解消したということであれば、(Facebookページで一筆書くなど、)対応する。
BRUFF:議事録は公開するのか。
参加者:そうなると思います。


■クスノキ前の公共性の話
参加者:お金のあるなしで、公共性の高い場で排除性を持つ企画はどうなのか。せっかくこうした面白い企画があるのなら、もっと公共性を高めたらいいのでは。
BRUFF:僕だってそうしたい。本当なら誰にでも見て欲しい。なぜ京大でやりたいのかというと、老若男女誰でも見て欲しいから。できるなら希望としては無料にしたいが、お金がない。
参加者:カンパの集め方を変えれば?全員カンパ制にするとか。旧立誠小学校で椅子の貸し出ししてる。自治会も利用できた筈。公共性の高い場でやるならもっと頑張って欲しかった。
BRUFF:持ち帰って検討する。日にちも迫っているので、これからは機器とか設備よりも制作に力を入れたい。
参加者:「出来るなら無料にしたい」というのは、BRUFF全員の総意ということでいいのか。
BRUFF:そうです。

NFO:クスノキ前の公共性について。よくわからない。教室とどう違うのか。
参加者:目的性が違う。授業をするのであれば、...
NFO:授業やらないときの教室も誰でも入れる。屋内と屋外の違い?
参加者:ひとつあるのは、クスノキというのは京大のシンボルでもあり、皆がみる。そういう時にはNFの公共性を示すひとつの場所なのでは。
NFO:他のクスノキ前の企画では公共性ということは(問題にされていない)。
参加者:席料をとるというのが問題なのでは。
BRUFF: 公共性ということでは少し分かったところもある。この企画が他の単なるいち企画としてだったら公共性というのは低くなると思うが、メインイベントといって いいのであれば、(そういう自負があるのなら)、席料を取るのがおかしいなというのは分かる。僕達としては来たいひとが来ればいいという考えだった。
参 加者:お金を払うかどうかで参加できるかどうかを区別されたくないし、したくない。教室企画であれば、素通りもできるが、クスノキ前という場所はそのとき その時間に教室企画と違って大勢のひとが通るし、「見たくないひとは見ない」というわけではない。参加したかったとしても、席料が払えないことで参加でき ないという、差異を見せつけられる。クスノキ前の公共性とはそういうことだと思う。
参加者:いろんなひとに見て欲しいからクスノキ前でやる、しかしお金の差によってサービスに差を発生させる、という二つの考えにあまりそもそも親和性がない。(矛盾している。)そこでいろいろ意見も出てくるのだと思う。そのあたりをちょっと考えて欲しい。
BRUFF:そうですね。

■ジェンダー的観点(2)
参加者:言うか言うまいか迷ったのですが、やはりモデルの人数だとか、そういったものにジェンダー的な偏りはないのかどうか、もう一度考えて欲しいかなと。
BRUFF:どういうことか。モデルの人数を同じにすればジェンダーフリーになるのか。
参加者:そういうことではない。
参加者:もちろん違うと思う。服の数を揃えればいいということではなくて、市場の大きさが(男女で)違うものであるのにそのまま乗っかってやってしまうというのは、それを強化することに繋がるということ。
参加者:何をしろ、というわけではなく、そういう問題があるということを考えて欲しい。
BRUFF:正直、現状でジェンダーという問題に関心のある人間もそんなに(BRUFFに)いない。ファッションをやっている団体なのだから、これからメンバーで話合っていこうと思う。


■今後の持ち帰り事項(今後すること)

BRUFF
①partnerについての記載
②イベント前の説明についての検討
③サイトの構造(これは時間がかかる)
④今回の話合いに関する記載(サイトへ)
⑤モデルの紹介についての見直し(検討)
⑥無料化について検討

NFO
①prtner,収支についての公表
②次回の話し合いの日程調整

参加者
①今回の話し合い内容の公開
②KGCとの違い/問題の所在についての再検討

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